2匹ぼっち。
たよりがいのある気丈なフレンチブルの真っ黒子さんがいなくなって不安げなへなちょこ2匹。
なぜ彼女が帰らないのかと吠えて抗議するようになってしまった。
飼い主が危惧していたペットのペットロス?
でも食欲はあるからたぶん違うな。
2匹で飼い主を見張っている。
真っ黒子さんを連れて一緒にお出かけして彼女だけいい思いをしていると感じているようで。。。
身近な命を失った悲しさを癒すツールは人にはたくさんありますが、
宗教、スピリチュアル、霊媒師、趣味に没頭、仕事に没頭、暴飲暴食、旅行など。
当然のことながら犬の彼らにはそれらは通用せず。
気晴らしに公園巡りでもさせてあげたいけれど、かれこれもう1ヶ月飼い主たちも休日というものはなく…。
犬に死は理解できないから彼らはきっと待つしかないんだろうな。
じゃあ人間がどれだけ死を理解できているかと問われれば、ま、そこもあやふやですが。
一生懸命年下の犬の世話をやくシニア白黒。
せっせと
せっせと舐めてあげて
夜にはグッタリ。
キミはえらいよ。
真っ黒子さんの寝床でチュパチュパをするヤング白黒。
目がいっちゃってます。
ブランケットサッキングは犬の心の病だと最近知る。
一種の強迫性障害。
どげんかせんといかん。
と思いつつ、
あと1ヶ月農作業はピークなのでがんばって留守番してておくれと毎日いいきかせる。
ちょっとくらい部屋を荒らしたっていいからね。
怒らないから。
たぶん。
この先必然的にこの甘ったれのチビリにシニア白黒との別れを経験させることになる…と思うと、ちょっと気が重い。
最後の1匹になる犬は真っ黒子さんが適役だったかもしれない。
彼女は1匹飼いでも大丈夫な性格だったから。
人の感情は時間とともにどうにでもなる。してあげられなかった後悔は感謝の感情にすげかえられてうまく消化されていく。
犬は、待つしかできない。
そして何匹飼おうが、犬がどんなに長生きしようが最初からわかっていたお別れであったとしても、彼らの死は哀しく心の痛手となりとてつもなくさびしい。
そういうものでした。
すこし意外だったのは、真っ黒子さんと12年一緒に過ごしたはずのシニア白黒がけっこうあっさりしていること。
わたしは静かな日常ならなんでもいいです。という感じ。